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患者のみなさまへ

前立腺がん治療センター

特色

 高齢化社会が進む日本では、前立腺がんの患者数は増加しています。罹患率の高い前立腺がんですが、適切な治療を行えば長期生存が可能な疾患です。大阪市でも健康増進事業として、前立腺がん検診が始まりました。
 前立腺がんの治療は、監視療法、前立腺全摘除術、放射線治療(外照射、組織内照射、重粒子線)、凍結療法、ホルモン療法、抗がん剤治療などがあります。当センターでは、凍結療法、組織内照射、重粒子線治療以外のすべての治療が可能です。泌尿器科、放射線治療科を中心に、適宜カンファレンスなどで治療方針を検討しています。
・手術療法は、2012年6月より手術支援ロボット「da Vinci S」を導入し、ロボット支援手術を行っています。現在は、全例最新機種の「da Vinci Xi」(ダ・ヴィンチ)を使用したロボット支援下前立腺全摘除術を行っています。
・放射線治療では、周囲臓器への照射線量を減らして前立腺には強い放射線を照射できる強度変調放射線治療(IMRT)を中心に行っています。
・去勢抵抗性前立腺癌に対しては、新規ホルモン剤、ドセタキセルやカバジタキセルの化学療法、ラジウムによる治療などを行っています。
・遺伝子パネル検査で変異が検出されば、オラパリブやペンブロリツマブなども使用できます。 

主要疾患

前立腺癌

主要検査

血液検査:PSA、PSA F/T比
画像検査:MRI、CT、骨シンチグラフィー(RI)、超音波検査
前立腺針生検(1泊2日入院)

診療実績 

 前立腺生検は、超音波ガイド下に経直腸的針生検を行っています。年間200件前後で推移しています。2022年(10月まで)は、163件でした。ロボット導入後、前立腺全摘除術は年間50例以上施行しており、2022年12月までに700例以上に施行しました。2022年は、75件でした。
 2019年に当センターで初期治療を行った患者さんのStage別の割合と実際のステージ別の治療方法について図に示します。

図1 2019年前立腺癌のステージ別患者割合とステージ別初回治療方法

図1
図3Ⅱ
図3Ⅳ

診療科からのお知らせ

 PSA高値で前立腺癌が疑われる患者さん、他院で前立腺癌と診断された患者さんなど症例がございましたら、ご紹介くださいますようよろしくお願いいたします。いろいろな治療選択肢の中から患者さんの希望を十分加味して最適な治療方針を決めるよう努力しています。 セカンドオピニオンも受け付けています。詳細につきましては、当センターホームページを御覧ください。