臨床研究支援センター(治験推進室・臨床研究室)
臨床研究支援センター長挨拶
大阪急性期・総合医療センターはわが国の代表的な高度総合医療施設として質の高い医療を提供する役割を担っています。そのために日々進歩していく医学と新しい医療技術や医療サービスを導入し、臨床成果を検証し、不断の努力で臨床研究を積み重ねていく必要があります。急性期医療から高度専門医療まで、総合力を生かした良質な医療を提供するとともに、医療人の育成に貢献するのが当センターの理念です。この理念に加えて、臨床医学を土台として、その病態を明確にしつつ、未解決分野への取り組み、さらに新規治療の開発を目指すための臨床研究の円滑なる推進を図るため、院内の独立した部門として平成24年10月1日臨床研究部が設置され、翌年4月1日に院長直轄の臨床研究センターに昇格しました。
治験を含む臨床試験は従来通り臨床試験センターで取り扱いますので、臨床研究センターでは当初の活動として、すでに臨床医学倫理委員会で承認された病院独自の臨床研究やIRB承認済みの多施設共同臨床研究の整理に取り組んでいます。最近では臨床試験センターでは困難である医師主導型治験のサポートもしています。また、大阪商工労働部の協力の下、「いこうプロジェクト」を推し進め、臨床現場におけるニーズの製品化を計画しています。
さらに平成27年4月1日より両センター併せて臨床研究支援センターとなりました。
今後の目標は、当センター独自の臨床研究を推進し、他施設と連携した大規模臨床研究や従来の枠にとらわれない斬新な発想とトランスレーショナルリサーチを推進することにあると考えています。またこうした先進的医療技術、情報や特定の疾患の枠組みを越えた横断的な臨床研究を展開することで質の高いエビデンスの集積や、治療を検証することで新たな医療の発展に貢献できると考えています。
いままでに治験を含む臨床試験など臨床試験センターでの多くの実績がありますが、病院独自の研究としてはその管理が各診療科に委ねられていることに依り、臨床研究センターの実績としては十分とは言えません。第一線病院における臨床研究センターの活動は日々の診療の中から新しい問題点や課題を見出して研究し、その成果は臨床に還元できるものでなくてはならないと考えています。当面は環境の整備と人材の育成を目標とし、高度総合医療施設に恥じない臨床研究センターとしてまた医学の発展と府民の健康と福祉に貢献できるように精力的に研究を進めていく予定です。皆様方の臨床研究支援センターへの暖かいご支援、ご鞭撻どうかよろしくお願い申し上げます。
組織図
大阪急性期・総合医療センター 臨床研究支援センター組織図
治験推進室
臨床研究室
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