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患者のみなさまへ

生殖医療センター

センター長 森重 健一郎

生殖医療センター

生殖医療センター独自ホームページを作成しました

 生殖医療センターについて、より詳しいホームページを公開中です。

生殖医療センターの診察場所について 

新型コロナウィルス感染症の感染拡大の動向に鑑み、2023年2月27日から従来の中央館5階西において行なっています。
生殖医療センターでは、引き続き、感染予防対策に万全を期し、外来診療とともに体外受精(採卵・胚移植、顕微授精など)を実施してまいります。
お問い合せ・ご予約は、生殖医療センター(06-6692-0311直通)までよろしくお願いいたします。

 

卵からゆりかご

表紙

生殖医療センターの概要

 大阪急性期・総合医療センターの中央館5階西におきまして、「生殖医療センター」を2018年10月1日にオープンしました。
一部の処置を除いて、一連の診察は同場所で行います。総合病院内にある強みを生かして周産期・泌尿器科はもちろんのこと、他科とも連携の上、合併症(悪性腫瘍を含む)を有する患者さんも積極的に診療させていただきます。 

※当センターでの不妊治療は年齢制限を設けており、45歳未満の女性を治療対象としています。

生殖医療センターの紹介 

 生殖医療センターを開設して以来、皆様のご協力のおかげで現在も継続して発展しています。
診療内容については、一般的な不妊検査及びタイミング治療から人工授精、体外受精までを実施しています。子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患が不妊の原因である患者さんには腹腔鏡手術療法を組み合わせて治療を行っています。合併症を有する妊娠希望患者さんには他科との連携のもとで不妊治療を行っています。男性不妊についても泌尿器科との連携により十分な診療体制をとっています。妊娠成立後は分娩まで一貫して当院で診療することが可能です。
 胚のタイムラプス培養、着床前診断を導入し、様々な不妊治療に対応可能となっています。
 また、がん治療の治癒率の上昇に伴って最近話題になっているがん生殖医療、すなわち、若い世代のがん患者に対する妊孕性温存についての相談を行っています。当センターで癌治療を受けられる患者さんだけではなく、他院の患者さんにもカウンセリングを行い、必要に応じて未受精卵子、胚、精子、精巣内精子を凍結保存できる体制を整えています。
 2022年4月より人工授精と体外受精が保険適用となりました。当院ではもちろんこれらの保険診療に対応しており、患者さんにとっては経済的な負担が大きく軽減されることになりました。
 患者さんとは丁寧な説明を通じて最適な治療法を決定します。ご紹介は生殖医療外来へお願いいたします。

〈生殖医療〉2022年度実績

人工授精                   164例
採卵                         105例
胚移植                      110例

がん生殖医療
カウンセリング実施    7例
未受精卵凍結               0例
胚凍結                        0例
精子凍結                     2例

診療について

診療について

不妊治療・生殖補助医療

一般不妊治療(タイミング療法及び人工授精)

まずは、病気の有無や生活歴についての問診をさせていただき、妊娠に関わる臓器、ホルモンや感染症についての検査を血液や超音波検査、子宮卵管造影によって行います。排卵・受精・着床のどこに問題が生じているかを探索していくのですが、一度に全部を検査できるわけではありませんので、同時進行でタイミング療法や人工授精等を行います。必要に応じて子宮鏡や腹腔鏡手術等も行います。もし、当センターの受診までに不妊治療や検査を行ったことがあれば、わかる範囲で結構ですのでお伺いできればと思います。

手術による妊孕性(にんようせい)改善

子宮内膜症、子宮粘膜下筋腫などに対して腹腔鏡手術や子宮鏡手術を行うことによって妊孕性を改善できることがあります。

体外受精・胚移植

体外受精は、①卵巣刺激→②採卵→③体外受精→④胚培養→⑤胚移植→⑥黄体補充の順に行います。
①~⑥のそれぞれにおいて、いくつかの方法がありますので、患者さんにとって最適な方法を探りながら決定していきます。体外受精(cIVF)は体外に取り出した卵子と、射精により体外に取り出した精子を、培養液中で受精させ培養を行います。続いて、発育した受精卵を子宮内に戻す方法が、胚移植になります。なお、治療を進めるにあたり合併症を発症した際には、婦人科的管理を当センターで行うことも可能です。
流れ

顕微授精

顕微授精(ICSI)は、卵子の細胞質内に精子を直接注入する方法です(下図参照)。精子濃度が低いといった男性因子による不妊症や、なんらかの理由が原因で受精が認められない方に対する治療法になります。当センターの特徴の一つとして、ICSIを行う全例を対象に、Piezo-ICSIを実施しております。簡潔にご説明しますと、特定の機器(Piezo)を駆使することにより、ICSIの際に卵子へ与えるダメージを減らす方法です。本法は、近年の生殖補助医療の現場で、その効果が実証されています。
顕微授精

精巣内精子回収術(顕微鏡下含む)

精液検査の結果等で男性不妊と考えられる場合は、男性に泌尿器科への受診をしていただきます。精子を作る機能が正常でも運ぶ管がつまっている場合は、精巣内精子回収術(TESE)によって、精巣から精子をみつけることができます。また、男性不妊の中には、従来では妊娠は不可能と考えられていた無精子症や乏精子症等がありますが、そのような場合でも、精巣等から1個でも精子を回収することができれば、ICSI(顕微授精)を用いることにより妊娠できる可能性があります。

悪性腫瘍に対する妊孕性(にんようせい)温存処置

当センターでは胚を凍結保存することが可能です。もちろん対象症例は、紹介元の主治医と相談しながら、慎重に可能かどうかを検討し対応します。当センターでの対応が困難な場合でも、情報提供はさせていただきますので、悩まれる方は一度ご受診いただければと思います。 

 

生殖補助医療の費用

 中央館 5階西生殖医療センター

お問合せは 生殖医療センター
06-6692-0311(直通)
06-6692-1201(代表)
月~金 9時~17時15分