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患者のみなさまへ

呼吸器内科

特色

内科は歴史的に一つの総合内科でしたが、平成24年4月より、主に肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎を中心とした呼吸器疾患を診療する呼吸器内科として独立しました。
 現在地域がん診療連携拠点病院として、肺がんの標準的治療の確立に向けて臨床研究を行う一方、癌告知の問題や緩和ケアにも積極的に取り組み、QOL最優先のオーダーメイド医療を推進し、病診連携を重視する診療活動を行っています。
 病床数は40床で呼吸器外科および総合内科と同じ8階西病棟にあり、協力体制をもちながら診療に当たっています。

主要疾患

  • 肺がん
  • COPD
  • 間質性肺炎
  • 肺炎などの呼吸器感染症
  • 自然気胸
  • など

主要検査

  1. 気管支鏡検査
    呼吸器疾患の確定診断には、気管支鏡検査が必要な疾患が多数あります。肺がんや、びまん性肺疾患などです。 平成30年4月に、新棟南館2階に陰圧のX線透視室が新しくオープンしました。陰圧仕様のため、感染症にも対応できます。 当科の平成29年度の気管支鏡検査・治療は359件でした。主に入院の上(1泊2日)で、気管支鏡検査を行っています。ミダゾラムを使用した静脈麻酔下での気管支鏡症例も増加しています。肺結核が疑われる場合や安全に施行できると思われる患者は外来でも施行可能です。 平成22年冬から導入した超音波気管支鏡を用いた縦隔・肺門リンパ節生検(EBUS-TBNA)は軌道にのり、検査件数も増加して、診断率の向上に寄与しています。また、平成26年より末梢肺病変の診断率向上を目的として、ガイドシースを用いた超音波内視鏡(EBUS-GS)を導入しました。
  2. 呼吸機能検査
    慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎等の疾患の場合、呼吸機能検査での評価が必要です。また呼吸器疾患の身体障害者の申請にも、呼吸機能検査が必要です。
  3. 一酸化窒素濃度(NO)測定
    COPDと気管支喘息の鑑別の補助診断として有用です。当センターの免疫リウマチ科と共同で機器を利用しています。

診療実績

  1. 肺がん
     初診患者は呼吸器内科が気管支鏡検査を中心とした診断・病期決定を行った後、呼吸器外科、呼吸器内科、放射線治療科、画像診断科、病理科がCancer Boardでカンファレンスをもち、協同で集学的治療を行っています。
    さらに総合医療センターとしての利点を生かして、腎不全や精神科疾患合併の肺癌患者の化学療法、骨や脳転移合併患者の集学的治療やoncologic emergency等に対応可能です。
     平成30年度の呼吸器内科入院患者は肺がんおよび転移性肺がん合わせて851名でした。そのうち初回治療目的の入院患者は142名、再入院患者が379名でした。また検査目的の入院は186名でした。
     初回治療患者114名のうち、腺がん45名(39.5%)、扁平上皮がん21名(18.4%)、小細胞肺がん20名(17.5%)、、詳細な組織型の分類困難な非小細胞がんは21名(18%)で、腺がんの多い傾向が続いています。
     平成30年からは南館に外来化学療法室がオープンし、入院治療より外来治療へ徐々にシフトさせて病床稼働率の緩和を図っています。
    限局型小細胞肺がんに対しては、多分割照射法で放射線療法と化学療法(CDDP+VP-16)の同時併用を行っています。進展型小細胞肺がんは、CDDP+CPT-11などの化学療法を行い治療成績の向上が得られています。非小細胞肺がんに関しては、基本的にI・II・IIIA期は手術で、IIIB・IV期には新規抗がん剤を中心とした化学療法および放射線療法、特定の遺伝子異常が認められる場合には分子標的治療で対応しています。また、免疫療法が非小細胞肺がんに保険収載され、適応のある症例に使用しています。免疫療法は、従来の従来の抗がん剤とは異なった、免疫学的機序による副作用がみられることがありますが、総合医療センターとしての強みを活かして治療に当たっています。
     最近は患者に優しい医療が進歩してきている一方、個別化医療が積極的に行われるようになっています。特に腺がんにおいて、特定の遺伝子異常(EGFR ALKなど)のある患者さんに関して、分子標的薬が劇的にQOLを改善し延命効果をもたらすことが明らかになってきており、当科でも積極的に遺伝子検査を行っています。
  2. 肺炎などの呼吸器感染症
     呼吸器感染症は、感染症微生物検査室の迅速性を生かして、一般市中肺炎から肺真菌症、ニューモシスチス肺炎など広範囲な病原微生物に対応しています。平成30年度の肺がん以外の患者322名のうち106名を肺炎患者が占めました。
     肺結核は基本的には外来の時点で診断し結核専門病院へ紹介していますが、時に鑑別困難で入院となった場合には呼吸器内科が中心となって診療しています。
  3. 呼吸不全
     特発性間質性肺炎などの慢性呼吸不全やCOPD、陳旧性肺結核などの高炭酸ガス血症を伴うII型呼吸不全に対して、酸素療法(HOT)や非侵襲的陽圧換気(NIPPV)の導入を、クリニカルパスを用いて積極的に行っています。また、平成26年よりネーサルハイフロ―を用いたハイフローセラピーを導入しました。
     ARDSなどの急性呼吸不全は救命救急センターあるいはICUで集中治療されますが、呼吸器内科病棟でも一部可能で、平成30年度は通常の人工呼吸器管理がのべ8名、NIPPVが22名でした。また、平成30年度の慢性呼吸不全に対する新規HOT導入数は40名で、新規NIPPV導入数は2名でした。
     呼吸不全の基礎疾患であるCOPDと特発性肺線維症に関しては、患者さんにわかりやすいパンフレットを用意して説明を行う一方、臨床治験や禁煙活動と幅広い診療を展開しています。
  4. その他
     気胸や胸膜炎などの疾患に対しての胸腔ドレナージは、平成30年度は48名に施行されました(気胸が32名、膿胸+胸膜炎が16名)。このような疾患では呼吸器外科との協同診療が必要な場合も多く、8階西病棟に呼吸器外科・内科が集結している意義は大きいと考えます。

    図1 平成30年度肺がん初回入院患者114名の内訳
疾患名腺がん扁平上皮がん小細胞肺がん非小細胞肺がんその他
患者数 45 21 20 21 7

図1

図2 平成30年肺がん以外の入院322名の内訳

疾患名肺炎気胸間質性肺炎胸膜炎と膿胸気道出血嚥下性肺炎悪性胸膜中皮腫
件数 106 32 44 16 24 26 7

 

疾患名胸腺腫胸腺腫3器質化肺炎サルコイドーシス過敏性肺炎好酸球性肺炎その他
件数 3 4 7 1 7 2 43

図2

学会認定

日本内科学会認定教育施設
日本呼吸器学会認定施設
日本呼吸器内視鏡学会認定施設
日本臨床腫瘍学会認定研修施設

スタッフ

写真職名医師名専門分野学会認定など

うえのきよのぶ

主任
部長
上野 清伸
(うえの
 きよのぶ)
  • 呼吸器
    内科学
  • 腫瘍
    内科学
  • 肺癌
  • 日本内科学会認定医
  • 総合内科専門医
  • 日本肺癌学会評議員
  • 日本呼吸器学会専門医
    ・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会専門医
    ・指導医
  • がん治療認定医
  • 日本臨床腫瘍学会暫定指導医
  • 身体障害者指定医(呼吸器)
  • 大阪大学医学部臨床教授

うちだじゅんじ

副部長 内田 純二
(うちだ
 じゅんじ)
  • 呼吸器
    内科学
  • 腫瘍
    内科学
  • 肺癌
  • 日本内科学会認定医
  • 総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会専門医
    ・指導医
  • がん治療認定医・指導医
  • がん薬物療法専門医
  • 日本臨床腫瘍学会暫定指導医
  • 身体障害者認定医(呼吸器)
くろやまむねよし 医長 玄山 宗到
(くろやま
 むねよし)
  • 呼吸器
    内科学
  • 日本内科学会認定医
  • 日本呼吸器学会専門医
たなかさとし 医員

田中 智
(たなか
 さとし)

  • 呼吸器
    内科学
  •  日本内科学会認定医
にいつたかゆき 医員 新津 敬之
(にいつ
 たかゆき)
  • 呼吸器
    内科学
  • 日本内科学会認定医
やなせたかふみ 医員 栁瀬 隆文
(やなせ
 たかふみ)
  • 呼吸器
    内科学
 

診療科からのお知らせ

肺がんは診断から治療開始まで少し時間がかかる疾患ですが、小細胞肺がんのように治療開始が遅れると急速に重症化するタイプや、骨痛や脳神経症状を初発症状として受診される患者さんは放射線治療などが劇的にQOLを上げる場合もありますので、肺がんを疑われたら至急当科へご紹介ください。
また、日本臨床腫瘍研究グループJCOG、西日本がん研究機構WJOG 、あるいは大阪大学肺がん研究グループのプロトコールにのった新しい治療法を積極的に行っています。いずれの治療においてもすべて、患者および家族から文書によるインフォームド・コンセントを得たうえでQOLを重視した医療を心がけています。

リンク先

リンク名称URL
大阪大学免疫アレルギー呼吸器内科 http://www.imed3.med.osaka-u.ac.jp/
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG) http://www.jcog.jp/
西日本がん研究機構(WJOG) http://www.wjog.jp/
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