呼吸器外科
診療の特色
呼吸器外科では、主に原発性肺癌、転移性肺腫瘍、自然気胸、縦隔腫瘍などの肺・縦隔の外科的疾患を広く扱っています。全身麻酔での年間手術件数は130-150件で、約半数を肺癌が占めています。呼吸器外科手術の約8割に胸腔鏡手術を導入し低侵襲手術に努めるとともに、クリニカルパスを適用し入院期間は7日前後となっています。胸腔鏡手術に限らず開胸手術の場合でも、ほとんどの方が術後1週間目に退院されておられます。
また患者さんの診療にあたっては、外来・入院ともに呼吸器内科と同じフロアーで診療を行っており呼吸器科としてスムーズな連携を行えるように情報交換を行っております。
その他に耳鼻咽喉・頭頚部外科、消化器外科、心臓血管外科等と協力して領域がまたがるような疾患に対しても約10例の協同手術を行っております。
主な対象疾患
1. 悪性肺腫瘍(原発性肺癌、転移性肺腫瘍)
2. 良性肺腫瘍
3. 縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺囊胞、心膜囊胞、神経原性腫瘍など)
4. 気胸
ただし当科では結核性感染症に対する治療は行っておりません
肺癌の診療方針
原発性肺癌に対しては、呼吸器内科・画像診断科・放射線治療科と合同カンファレンスを毎週行い、個々の患者様に最適な治療方針を決定しています。早期肺癌に対しては切除範囲を少なくした縮小手術や胸腔鏡手術を行っています。進行肺癌に対しては、呼吸器内科および放射線治療科と連携し化学療法と放射線治療、そして手術療法を組み合わせた集学的治療を行っています。
その他の呼吸器外科疾患の治療方針
転移性肺腫瘍(大腸癌など他臓器癌の肺転移)に対しては、原発病巣がコントロールされていれば積極的に胸腔鏡手術を検討しております。
若年者の自然気胸に対しては胸腔鏡手術を行うとともに、胸膜補強を併用し再発予防の対策を行っています。
良性縦隔腫瘍に対しては胸腔鏡手術を、悪性縦隔腫瘍には根治性を重視した手術を行っております。
診療実績
診療実績 (手術件数)
学会施設認定(関連施設含む)
日本外科学会外科専門医制度修練施設
日本呼吸器外科学会専門医制度専門研修連携施設
日本胸部外科学会指定施設
スタッフ紹介
写真 | 職名 | 医師名 | 専門分野 | 学会認定など |
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主任 部長 |
船越 康信 (ふなこし やすのぶ) |
呼吸器外科 (肺・縦隔の外科) |
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医員 | 福山 馨 (ふくやま かおる) |
呼吸器外科 (肺・縦隔の外科) |
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外来診察表