乳腺外科
平成26年度から、乳腺外科は外科より独立した診療科となりました。
特色
乳がんは日本人女性で最も罹患率の高いがんとなりました。乳がんの臨床は診断から治療まで多岐分野にわたるため、高度な専門的知識や技術が要求されます。
すでに平成22年4月より乳がん治療・乳房再建センターを開設していますが、
- 低侵襲治療を目指した乳がん手術
- 整容性を重視した乳房再建
- 専門外来化学療法室で行う抗がん剤治療
- 放射線治療専門医による放射線治療
など、各部門のエキスパートと連携し、国際標準に基づいた診断治療を行います。
主要疾患
- 乳がんなどの乳房悪性腫瘍
- 良性腫瘍、乳腺炎などの乳房良性疾患
主要検査
- マンモグラフィ(乳房X線撮影)
- 乳腺エコー(超音波)
- 穿刺吸引細胞診
- 組織診(針生検)
- その他:CT、MRI、骨シンチグラム
診療実績
年度 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | |
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手術数 | 164 | 153 | 159 | 121 | 174 | |
術式 | ||||||
乳がん手術 | 131 | 129 | 121 | 94 | 113 | |
乳房温存術 | 90 | 88 |
97 |
84 |
81 |
|
乳房切除術 | 41 | 41 | 24 | 10 | 21 | |
うち再建術 | 1 | 5 | 4 | 1 | 1 | |
良性腫瘍手術 | 16 | 12 | 17 | 12 | 14 | |
予防的乳房切除術(遺伝性乳癌症例) | 2 | ― | ― | ― | ― | |
その他 | 17 | 9 | 16 | 11 | 39 |
学会施設認定(関連施設含む)
- 日本乳癌学会認定施設
- 日本外科学会専門医制度修練施設
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定施設
主任部長挨拶
2022年4月より、当センター乳腺外科主任部長として着任しました。これまで、大阪大学医学部附属病院乳腺外科で、常勤医師として最先端の乳がん医療に関わってきました。その間、新規薬剤の積極的導入、手術手技のアップデートなどの臨床医療向上に努め、研究面では、血液やリンパ節中の腫瘍由来DNAを用いた高精度ながん診断法の開発に携わりました。現在、血中循環腫瘍DNAによるゲノム診断は、多くのがん種で有用性が示され、臨床への導入が始まっています。
当科では乳がんをはじめとする乳腺疾患の患者さんを対象に、エビデンスに基づいた世界標準の治療を心がけ、専門的で高度な医療を提供していきたいと考えています。形成外科と連携した乳房再建も可能であり、遺伝性乳癌症例の対側予防乳房切除術にも対応します。乳がん検診で異常を指摘された方、乳房に異常(しこりや血性乳頭分泌など)に気づかれた方は気軽に紹介受診ください。
スタッフ
写真 | 職名 | 医師名 | 学会認定など |
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主任部長 | 加々良 尚文 (かがら なおふみ) |
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副部長 | 田渕 由希子 (たぶち ゆきこ) |
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医員 | 寺島 千晴 (てらしま ちはる) |
診察予定表
2022年4月1日現在
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 田渕 | 加々良 | 田渕 | 寺島 | (手術) |
午後 | (手術) | 加々良 | 田渕 | 寺島 | (手術) |