ページ内を移動するためのリンクです。
現在表示しているページの位置です。
やすらぎ通信

2025.10

ドクターコラム
「肥満症治療はチーム医療で」

患者さんを包括的に支えるために

チーム医療による肥満症治療の重要性

ダイエットを頑張ってもなかなか体重が減らなかったり、いったん減った体重がまた増えてしまう(リバウンド)ことは、決して珍しいことではありません。これは、意志や努力が足りないからではなく、肥満には様々な原因が関わっているためです。食事や運動だけでなく、ストレスや生活環境などの精神的・社会的な要因も大きく影響します。そのため、肥満を改善する治療は、一人で頑張るのではなく、医師や管理栄養士、心理士など多くの専門職がチームとなってサポートします。また、肥満症治療には多く

の治療法やガイドラインが存在し、内容もとても多様になっています。たとえば、中心となる食事療法(栄養指導)のほか、運動療法、精神的・心理的アプローチである認知行動療法、最近注目されている抗肥満薬を使った薬物療法、さらには外科的な減量手術などもあります。 ☞詳しくは診療科のページ
こうした治療法は、患者さん一人ひとりの肥満の程度や体質、生活スタイル、必要なサポートによって違ってきます。そのため、患者さんそれぞれに合った最適な治療やサポートを届けるためには、各分野の専門家が集まったチーム医療がとても大切です。みなさんが安心して治療に取り組めるよう、私たちが一緒に力を合わせて支えていきます。

肥満症治療部門の基本方針と多職種チームの役割

治療は、患者さんの「変わりたい」という意欲を支えることから始まります。当院では、糖尿病内科医師や外科医による診断・方針策定のもと、管理栄養士が食事指導や運動療法を行い、必要に応じて薬物療法も取り入れています。肥満の原因が他の病気や薬なら、その見直しも同時に進めます。高度肥満症など治療継続が難しい場合は、外科的手術も検討します。多職種が連携する「チーム医療」が肥満症治療の中心です。

患者会のご案内

経験を分かち合い、前向きな治療をサポート~治療と回復の新しい“居場所”として

肥満症治療部門では、減量・代謝改善手術を受けた患者さんとを中心に、定期的に患者会を開催しています(患者さんのご家族や、手術を考えていない患者さんも参加されています)。患者会では、手術経験者が治療の過程や日々の生活で感じたことを共有し合い、不安や悩みを分かち合うことができます。同じ経験を持つ仲間の存在は、治療の継続やリバウンド防止、前向きな気持ちの維持につながります。


イベント・講座

イベント・講座を見る


栄養管理室レシピ