精神科
特色
総合病院で閉鎖病棟をもつ、大阪で数少ない精神科のひとつです。このため、身体合併症をもつ患者さんの治療を優先的に行っています。
大阪府の精神科救急医療体制のうち、“身体合併症救急”指定病院となっており、精神科病院に入院中の身体合併症患者様を受け入れています。救急診療科に入院した精神疾患の方や、院内他科で治療中の患者様の診療も数多く行っています。また、緊急措置入院の受け入れも行っています。平成22年に「精神科救急・合併症入院料」の施設認定を受けました。
関西ではまだ十分には普及していない修正型電気けいれん療法を行っています。
主要疾患
外来では、統合失調症、気分障害、不安障害、適応障害、認知症、脳器質性精神障害など、精神疾患全般にわたり診療しています。
精神科病棟では、身体疾患を合併した精神科患者様の治療を主に行っています。身体疾患の内容は、悪性腫瘍、外傷、急性腹症、妊娠・出産、糖尿病、その他種々の内科的・外科的疾患です。急性期の身体疾患に対する治療が目的で、長期療養を要する方や、ターミナルケアは含まれません。
主要検査
日常診療における一般的な血液・尿検査、内分泌・免疫検査、脳波検査、頭部MRI・MRAおよびCT検査、SPECTによる脳血流検査など。
心理技師による高次脳機能検査、心理検査。
研究段階のものとして、ボルナ病ウイルス・トリボルナ病ウイルスの抗体検査。
診療実績
(1)外来
平成22年の外来患者数は延べ17,795人で、1日平均73.2人。平成22年の初診患者1071人の内訳をICD-10分類で図1に示します。F0器質性精神障害が31.6%にのぼりました。
初診患者の紹介元(図2)では、院内他科からの紹介が増加しており、平成22年は710件でした(20年:526件、21年656件)。救急診療科からの依頼は前年より少し減りましたが217件ありました。
(2)入院
精神科は34床の閉鎖病棟です。平成22年1月~12月の新入院患者数は306人(男 119人、女 187人)で、病床利用率は84.5%、平均在院日数は31.4日でした。入院時の入院形態は、医療保護入院 170人、任意入院 95人、措置入院 15人、緊急措置入院 7人、応急入院 19人でした。新入院患者のうち、入院を要する合併身体疾患をもつ人は247人(80.7%)でした。入院患者の精神科診断と合併症の有無を図3に示します。
入院の依頼元(直前)を図4に示します。大阪府下の精神科病院からの直接の転院が75人で最も多く、次いで救急診療科からの転入が65人でした。
救急診療科から転入した65人の身体疾患は、自損37人(墜落外傷14人、合併症を伴う急性薬物・毒物中毒13人、刺切創7人など)、疾病22人(意識障害8人、急性腹症5人、肺炎4人など)、外傷6人でした。このうち、急性腹症と肺炎の計9人中8人は精神科病院からの転院でした。
救急診療科からの転入以外の合併症患者182例の主な共観科は、産婦人科 25人(悪性腫瘍・妊娠など;癌化学療法の反復入院を含む)、消化器内科 19人(イレウス・肝障害など)、外科 17人(消化器系悪性腫瘍・乳癌など)、救急診療科 17人(他院から転院した墜落外傷など)、神経内科 12人(脳血管障害・脳変性疾患など)、内科 12人(肺炎・肺癌など)、整形外科 11人(骨折・人工関節置換術など)、腎臓高血圧内科 9人(腎不全など)、糖尿病代謝内科 9人、形成外科 5人、眼科・口腔外科・耳鼻咽喉頭頚部外科・心臓内科・脳外科・泌尿器科・皮膚科・免疫リウマチ科・リハビリテーション科各3人、皮膚科2人、共観なし(精神科で対応)17人でした。
図1 初診患者の診断 (平成22年:1071人)
図2 初診患者の依頼元 (20年:896人、21年:1016人、22年:1071人)
図3 入院患者の診断と身体合併症の有無 (平成22年:306人)
図4 入院患者の直前の紹介元 (平成22年:306人)
学会認定
- 日本精神神経学会の精神科専門医制度における研修施設
- 精神保健指定医の資格取得が可能(当センターの経験のみで)
- 応急入院指定病院
- 特定病院
- 総合病院精神医学会専門医の取得可能
スタッフ
| 職名 | 医師名 | 専門分野 | 学会認定など |
| 主任 部長 |
松永 秀典 (まつなが ひでのり) |
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| 診療 主任 |
木村 亮 (きむら りょう) |
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| 医員 | 柳田 誠 (やなぎだ まこと) |
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| 医員 | 髙屋 雅彦 (たかや まさひこ) |
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| 医員 | 富岡 孝仁 (とみおか たかひと) |
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診療科からのお知らせ
待ち時間の短縮、および、初診診察にかける時間と質の確保のため、初診は予約制にしています。
地域医療機関から精神疾患の診察目的でご紹介いただく場合は、当センター地域医療連絡室を通してご予約の上、ご来院ください(地域医療機関用の予約枠が週4回、月・火・水・木にあります)。
地域医療機関から合併症患者様をご紹介いただく場合は、電話で交換手に「合併症入院依頼」と言っていただければ、担当医師が対応いたします。
病床数が限られているため、当科病棟では身体治療の必要な方を優先し、精神疾患のみで入院が必要な方は原則として他の精神科医療機関に紹介させていただいています。


