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患者のみなさまへ

消化器内視鏡センター

特色 

 2018年4月より消化器内視鏡センターは、南館2階に移転しています。 面積の増加に伴って検査室は、最大8ブースが稼働できるようになり、リカバリー用のベッドも22台に増え、安全にも大きく配慮できるようになっています。 透視室は当センター内に2室併設され、動線の改善によってこれまで以上に胆膵処置などの透視を必要とする検査・処置が円滑に施行できるようになりました。結核患者様の気管支鏡検査も可能な陰圧室となっています。
 内視鏡装置も一新されて天井からの吊り下げ式タイプとなり、地面にコード類を這わせることなく、安全かつ清潔な操作が可能となっています。

 

  1. 救急医療における内視鏡治療
     「救急医療」は当院で特に重視されていて、第一線での急性期医療を要求されています。オンコール体制を取っていて、指導医・処置施行医・サポート医の3名で、消化管出血、閉塞性胆道感染症、腸閉塞、消化管異物などに365日、24時間対応しています。さらに内視鏡で解決不可能と判断されれば円滑に消化器外科や放射線科の医師の緊急対応も常時可能となっています。
  2. 低侵襲治療を目指した内視鏡診療
     当院は「地域がん診療拠点病院」であり、消化器内視鏡センターでは食道・胃・大腸、膵胆道系など広範囲の消化器臓器における腫瘍に対して診断と治療を行っています。
    ① 胆膵領域:膵胆道系悪性狭窄に対するステント留置、総胆管結石に対する採石は症例数が漸増しています。バルーン内視鏡を用いて術後胃に対するBAE-ERCPも施行しています。手術困難な肝門部癌に対してもステントを使って症状緩和と延命に取り組んでいます。
    ② 消化管検査:上部消化管内視鏡・大腸内視鏡検査は、CO2送気が全例可能で、希望者には鎮静剤を使用して苦痛の緩和に努めています。最新のオリンパス社製内視鏡機器(GIF-HQ290・CF-HQ290など)を使用して積極的に拡大NBIを活用して診断します。大腸ポリープも可能な病変は外来でも切除いたします。粘膜下腫瘍・胆膵疾患に対して超音波内視鏡を施行し、必要な場合はEUS-FNAを施行しています。
     消化管治療:食道・胃・大腸の表在型消化管腫瘍に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に施行していて、経年的に症例数は増加しています。他に食道静脈瘤硬化療法/結紮術や消化管狭窄に対するバルーン拡張術、イレウスチューブ留置などを施行しています。
  3. 難病・障害者医療を支える内視鏡診療
     消化器内視鏡センターを利用される多くの患者さんは、難病や重篤な併存疾患のため全身状態が悪いハイリスク症例です。検査目的の大腸内視鏡検査でも入院を要する症例が多いです。神経難病や維持透析や超高齢の患者さんなどが多数いらっしゃいます。地域医療としてハイリスクの患者さんに対しても要請があれば可能な限り対応しています。 

主要疾患                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

上部消化管疾患(胃癌、食道癌、粘膜下腫瘍、消化性潰瘍、食道胃静脈瘤、消化管狭窄、異物など)
大腸疾患(大腸癌/大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸憩室症、虚血性腸炎、消化管狭窄など)
胆膵疾患(膵癌、胆管癌、胆嚢癌、膵石、総胆管結石など)
小腸疾患(小腸出血、腫瘍、炎症性腸疾患など)

主要検査

上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査、超音波内視鏡検査(EUS)、小腸内視鏡検査
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)
膵胆道系の内視鏡治療(EST、砕石術等)
EUS下穿刺吸引術(EUS-FNA)
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)

診療実績

内視鏡検査と治療内訳

学会認定

日本消化器内視鏡学会指導施設

スタッフ

以下のリンクをご覧ください
消化器内科スタッフ欄

診療科からのお知らせ

 苦痛のない検査を目指して(鎮静剤使用をご希望の方へ)
 当院では、内視鏡治療の際には鎮静剤/鎮痛剤を使用し、苦痛のない治療を目指しています。通常の内視鏡検査でもご希望があれば鎮静剤を使用し、少しでも楽に検査を受けて頂くことが可能です。以前に内視鏡検査で苦しい経験をされた方や喉の反射の強い方にお勧めします。鎮静剤を使用する場合は、検査開始から終了まで血圧・脈拍・血中酸素飽和度をモニターし、安全には十分配慮しています。検査後しばらくは眠気が続きますので2~3時間休んでから帰って頂きますが、そのための回復室も用意しています。なお自転車・車等での来院はご遠慮下さい。