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患者のみなさまへ

歯科口腔外科

特色

平成元年から口腔外科に特化した診療体制を行っています。6名の常勤歯科医師で、口腔外科疾患全般にわたり診療を行っています。特に力を入れている分野は、口腔癌・顎顔面外傷・顎変形症の外科的治療や顎口腔周囲の感染症です。平成25年から各種がん治療、心臓手術、移植手術などの周術期口腔機能管理は、地域開業歯科との病診連携を基本に積極的に対応しています。平成27年から歯科用顕微鏡導入、これにより顕微鏡下歯根端切除術が対応可能となりました。 平成28年より口腔外科外来に歯科用CTを導入しましたので埋伏智歯や顎骨内病変の迅速な対応が可能となりました。 外来診察は原則として予約制ですが、医療機関からの紹介患者様および急患の患者様には柔軟に対応していますのでご連絡下さい。

主要疾患

  • 口腔癌
  • 顎顔面外傷
  • 顎変形症
  • インプラントのための骨造成を必要とする顎骨萎縮症
  • 顕微鏡下歯根嚢胞摘出、根尖切除術
  • 睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置の作成

主要検査

  1. 3DCTによる顔面計測
  2. 歯科金属パッチテスト
  3. 顎関節内視鏡
  4. CTによるインプラント植立適否検査(自費)
  5. 嚥下内視鏡
  6. 歯科用顕微鏡
  7. 舌圧測定器
  8. 歯科用CTによる顎骨精査

診療実績

平成29年の手術件数=351件
口腔癌 47件、
顎顔面外傷関連 46件、
顎変形症関連 18件、
顎骨内嚢胞 48件、
良性腫瘍 33件、
インプラント 15件、
顎骨骨髄炎、上顎洞炎 29件、
大唾液腺関連 13件、
埋伏歯抜歯 91件、
その他 11件

図1 平成29年の手術件数内訳

口腔癌顎顔面外傷関連顎変形症関連顎骨内嚢胞良性腫瘍
47 46 18 48 33
インプラント顎骨骨髄炎、上顎洞炎大唾液腺関連埋伏歯抜歯その他
15 29 13 91 11

図1

学会認定

  • 日本口腔外科学会研修施設
  • 歯科臨床研修指定病院
  • 日本顎顔面インプラント学会研修施設

スタッフ

写真職名医師名専門分野学会認定など
石原 修 主任
部長
石原 修
(いしはら
おさむ)
  • 口腔癌
  • 顎変形症の外科的治療
  • インプラント治療
  • 日本口腔外科学会専門医・
    指導医
  • 日本顎顔面インプラント
    学会指導医
やまだりゅうへい 副部長 山田 龍平
(やまだ 
りゅうへい)
  • 顎顔面外傷
  • 口腔癌
  • インプラント治療
  • 日本口腔外科学会専門医
  • 日本口腔科学会認定医
やだみつえ 医員 矢田 光絵
(やだ
みつえ)
  • 口腔外科一般
  • 摂食嚥下障害
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 日本口腔外科学会認定医
  • 日本静脈経腸栄養学会
    認定歯科医
  • 日本摂食嚥下リハビリ
    テーション学会認定士
  • 日本口腔科学会認定医
かなやま 医員 金山 宏幸
(かなやま
ひろゆき)
  • 口腔外科一般
  • 顎顔面外傷
  • 日本口腔外科学認定医
なかのしんたろう 医員 中野 晋太郎
(なかの
しんたろう)
  • 口腔外科一般
 
ちだただし 医員

千田 正
(ちだ
ただし)

  • 口腔外科一般
 

診療科からのお知らせ

初診は月曜日から金曜日まで受け付けています。午後の初診希望の際は事前にご連絡いただければ柔軟に対応します。
口腔リハビリ外来を開始しました。
口腔機能障害、特に口から食べる機能のリハビリテーションや専門的な口腔ケアを行っています。

口腔外科における口腔癌治療の現状

ここ数年間の口腔癌新鮮例は年間40-50症例を推移し、高齢者進展癌が増加傾向にある。進展癌は、超選択的動注化学放射線療法を適応し、舌癌、軟口蓋癌、口底癌で組織学的腫瘍消失を確認した。口腔癌においても臓器機能温存を狙った本療法の適応が増加している。本療法の特徴は、腫瘍栄養動脈を同定し、高濃度の抗がん剤を腫瘍に還流させ、静脈内に還流してきた不要な抗がん剤を薬物で中和することから全身毒性を軽減できる点が挙げられる、このために大量の抗がん剤を高齢者においても短期間に連続して安全に投与できることは、静脈投与による全身化学療法とは決定的に異なる大きなメリットである。

口腔癌切除後は、摂食・嚥下機能障害が問題となる。嚥下機能に関しては、1)嚥下運動に作用する舌下神経の枝である甲状舌骨筋枝を頸部郭清時に同定し、切除範囲に問題がなければ温存、2)欠損部再建においては適切なflapの選択、3)残存筋機能を利用するvelopharyngoplastyの適応、4)舌骨喉頭挙上、輪状咽頭筋切除などの嚥下補助手術を適応など1)から4)の手段を切除範囲、失われた神経筋機能を考慮し適宜組み合わせること、また当院ならではの特徴だが術後早期から口腔外科主治医とリハビリ専門医による嚥下摂食機能訓練により、術後機能回復は良好である。摂食機能回復は、顎義歯が果たす役割は大きい。しかし手術により解剖学的口腔形態が著しく変化した症例では、顎義歯の維持安定が悪く、維持源を如何に獲得するかが切実な課題であったが、残存下顎や上顎に歯科インプラント治療を応用することで絶対的維持源が得られ、機能的な顎義歯治療が行われるようになった。また最近では、インプラント適応のない上顎骨欠損症例では、顎義歯の維持源となるスリットを口蓋に付与することで良好な結果を得ている。下顎骨再建に関しては、術前CTから下顎骨の3次元実態模型を作製し、移植骨を予測される欠損部にガイドするサージカルステント作製し用いることで、術後の顔貌変形は極めて軽微になっている。

前癌病変への対応
口腔癌の50%は前癌病変を経て浸潤癌へと変化することから、口腔保健衛生を生業とする歯科医にとっては、口腔癌は勿論のこと白板症、紅板症、乳頭腫、扁平苔癬などのいわゆる前癌病変の発見・治療は、重要な責務である。開業歯科医院から10ミリに満たない舌白板症、歯肉白板症が紹介され、組織学的には初期浸潤癌であった。頻度の高い白板症に関しては、病変の一部分の生検組織から組織学的評価を行い、軽度、中等度、高度異形性に分類し、中等度、高度異形成は病変の全切除、軽度異形成は定期的な経過観察を原則としている。治療方針に関しては、1)異形成上皮のnatural historyは予測困難である、2)病変の一部分の組織学的評価では軽度と診断され、全切除を行い詳細に検討した結果、中等度、高度、上皮内癌に再分類される頻度が6-21%と報告されているように病変の中に様々な異形成が混在していることがあり、施設、術者によって治療方針が異なり一致した見解が得られていない。Kademaniは、経過観察は癌化を防止しない、またレーザーや凍結療法では組織学的な評価が不可能であるとの理由から、切除術を推奨している。当科でも軽度異形上皮から癌化した症例の経験もあり、手術適応の拡大を考えている。 文責 大阪急性期・総合医療センター口腔外科 石原修

進展口腔癌治療の現状については、こちらをご覧下さい。

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