最先端医療

MIS人工股関節手術

MISはMinimally Invasive Surgery(最小侵襲手術)の略語で、小さい傷で筋肉をなるべく傷めずに手術する方法です。従来の一般的な方法では皮膚や筋肉を大きく切って手術を行っていたため、15-20cmの大きな傷跡が残っていました。MIS人工股関節手術は従来の半分の7-10cmの傷で手術を行いますので、手術後の回復が早く、より早い社会復帰が可能になります。人工関節が長持ちするかどうかは、いかに正確で確実な手術ができたかによります。当科ではナビゲーションを併用することで小さい傷から正確で確実な手術を行っています。傷跡が目立ちにくく抜糸が不要な埋没縫合を行っています。
従来法
(術後8年)
最小侵襲手術
(術後2年)

MIS人工膝関節手術

人工膝関節置換術にもMISの考え方が導入されています。以前は膝の前面を20cmぐらい切開していましたが、最近では12-3cmの切開で手術が出来るようになりました。膝の人工関節は股関節よりかなり大きく、過度に切開を小さくすると、皮膚が傷ついたりするおそれがあるため、12センチ前後が妥当と考えています。

三次元術前計画、手術シミュレーション

人の顔の形がいろいろあるように股関節や膝関節の形も人それぞれです。人工関節にも様々な種類がありますが、その中から患者さんの骨関節の形に最適の人工関節を選択することは、ある意味で手術以上に重要なことと考えています。当センターでは術前CTを撮影し、その人にとって最適な機種、サイズの人工股関節を選択して手術を行っています。三次元術前計画を基にすることで、手術後どの程度足の長さが変わり、どの程度関節を曲げたり捻ったりしても大丈夫か、というシミュレーションができます。

三次元術前計画図

手術後レントゲン

股関節を120度曲げる動作のシミュレーション。120度曲げた状態でも人工関節や骨が衝突しないことが確認できます。

コンピューターナビゲーション手術

車の運転には欠かせないものとなったナビゲーション技術ですが、近年手術をより正確に行うために人工関節手術用のナビゲーションが開発実用化されており、平成21年6月より人工股関節手術で使用しています。ナビゲーションを使用することで、患者さんにとって理想的な術前計画通りの手術が非常に正確に再現性高く行えるようになりました。手術前のシミュレーションと組み合わせることで、和式の生活動作も許可できるようになりました。

ナビゲーションの画面上で1mm、1度単位のずれに注意しながら正確な手術が可能になりました。

 

人工関節センター

大阪府立急性期・総合医療センター

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