乳がんについて


毎年4万人がかかっています。
日本では、乳がんにかかる女性は年々増えており、今では年間約4万人の女性がかかると推定されています。

乳がんにかかりやすい人
まず、乳がんの家族歴のある人が挙げられます。乳がんは遺伝する病気ではありませんが、
乳がんに関連する遺伝子を持つ人はかかりやすくなります。
次に、乳がんが発症したり、大きくなることに、女性ホルモンであるエストロゲンが関係しています。
初潮年齢が早い、閉経が遅い方、あるいは初産年齢が遅い、出産経験がない方は、
エストロゲンにさらされる期間が長くなるのでそれだけ乳がんにかかりやすいといえます。

乳がんの予防
乳がんにならない生活方法は残念ながらありません。
しかし、他のがんが食生活によってかかる割合が増えているのと同様、乳がんも食生活の変化により、その危険が増すといえます。
脂肪の多い食事を避ける、飲酒は少量(日本酒で一合くらい)を心がけ、豆腐・納豆など大豆系の食品を摂る、
緑黄色野菜を摂るなど毎日の食生活に注意しましょう。
健康維持の点からも喫煙を避け、カロリーオーバーにならないよう日ごろから適度の運動を心がけましょう。

早期発見のために
乳がんは自分で発見できる数少ないがんです。
早期発見のため月1回の自己検診を習慣づけましょう。
早期発見は、乳がんから身を守るための最も有効な方法です。

定期的に検診を受けましょう。
早期発見のために、自己検診だけでなく、各市区町村で実施している乳がんの定期健診、
あるいは専門病院での検診を受けましょう。
40歳以上の方はマンモグラフィを含めた検診を定期的に受けるよう心がけましょう。
なお、自己検診で異常を感じたら、定期健診を待たず、すぐに「乳腺科」などで診察を受けましょう。

財団法人 日本対がん協会「もっと知りたい乳がん」より抜粋