リーダーズ・ボイス(4)
和田芳郎先生のプロフィール
大阪大学出身
愛染橋病院での勤務後、ICU、麻酔科での経験を経てマイアミ大学へ留学。帰国後大阪府立母子保健総合医療センター、ベルランド総合病院、現在りんくう総合医療センターにて勤務
子どもが元々好きで、成長していくことが仕事である子どもたちをどのように支えられるだろうかと考え、プライマリ・ケアもできることから、小児科を選びました。
働き出すと大変なことの連続で、解らないことだらけでした。これはもっと勉強しなければならない、色々な経験をしたいと思いました。病院にいると急病人が出たり、珍しい検査を横で見せてもらえたりするので、自然と病院にいるようになりました。卒業と同時に結婚したのですが、そのころは家に全然帰らなくて、今でも妻には、酷いことしてたよね、と言われます。
分娩育児部(NICU)で一緒に働いていた4年目の先生が他の病棟の先生に比べても頼もしく見え、新生児に行くと、そんなに頼りがいがあるようになれるのか?と思い、翌年は愛染橋病院で勤務しました。愛染橋病院は歴史も古く有名ですが、勤務はとても忙しく、朝6時から9時まで採血して、その後一般診療をして、といった勤務の日もありました。ここでの2年は色んな意味で鍛えられました。
小児科から離れ、集中治療へ
NICUで人工呼吸をすると良くなるけど、どんな時にするべきなのか、どうしてそうなるのかという理屈がよく解っていませんでした。集中治療をきちんと勉強したほうが良いかもしれないと思い、一旦小児科から離れ、大学病院のICUに1年半、麻酔科に半年行かせてもらいました。2〜3年に1人くらいは小児科からICUや麻酔科に行く先生がいるようです。
子どもばかりを診てたのに、大人やお年寄りがメインになって心臓の手術などもあり、知らないこと新しいことの連続で、勝手が解らず怒られてばかりでした。大人の患者さんは、時間の流れが小児科と全然違い、慣れるまで大変時間がかかりました。やる気が落ちたわけではないですが、半年くらいはブルーで辞めたいとも考えました。
経験を積んで色んな手技も覚えると、面白くなって来て、こっちの方が向いてるかも?と思うことがありましたが、子どもは良くなっていく時の回復力が凄く、子どもの患者さんを診るのは楽しいので、やっぱり小児科を選びました。

