救急コース

(1)コースの全体像

救命救急医療に対する深い理解に基づく診療ができ、的確な診療技術を習得した質の高い救急専門医の育成を目的としています。単に専門医資格の取得にとどまらず、押しも押されもしない立派な救命救急医になるために卒後10年以降も見据えたキャリアプランをたてています。

(2)それぞれのニーズに合わせた育成プラン

1.卒後5年まで
初期臨床研修後、府下の大学病院・各救命救急センターで救命救急臨床の経験を積むところからキャリアプランがスタートします。その後、外科系救急医をめざす方には、基礎的専門技術(主に手術手技)の修得に専念していただく期間を約2年間用意しました。もちろん、めざすサブスペシャルティの方向性によって一般外科・脳外科・整形外科など幅広い研修協力病院の選択が可能です。また、ER系専従をめざす方など、この間も救急施設にとどまりたいと希望する方は、各救急施設独自のプログラムにそって研修を続けることも可能です。ここまでで、救急医としての基礎作りを完了します。
2.卒後6年目以降
ここからは、大きく二つの方向性があります。
学問としての救急医学分野に挑戦してみたいと希望する方には、キャリアプランに参加している各大学への所属を強くおすすめします。この期間には、救命救急全般への知見を深めることもさることながら、自らの確固たる専門分野を確立することが大切です。その取り組みへの過程が、原著論文の執筆や学位取得につながるわけですが、学位取得を希望しない方にとっても、医師人生の一時期を費やして確立した専門分野を持つこと、周囲から余人を持って代え難い専門家であるという目でみられるようになることは、その後の臨床家・研究家としての人生に大きな糧となります。とりわけ医学研究に重点を置きたい方には大学院博士課程(原則として4年間)への入学がよいでしょうし、大学院に入学しなくとも臨床従事を続けながら研究活動をすることももちろん可能です。いずれの場合も各大学の学位取得が可能です(前者は大学院博士、後者は論文博士となります)。
一方、科学的研究よりも医療技術の熟達を通じて臨床の専門性を追求したいと希望する方には、キャリアプランに参加している各救命救急センターで、救命救急の臨床技術を一層卓越させる期間とすることも可能ですし、災害医療研修など各救命救急センター独自の研修プログラムに参加することも可能です。いずれの場合も、この期間中に救急科専門医を取得することが、共通の到達目標となります。

(3)コアスタッフ/サブスペシャリティ/留学/指導医取得

卒後8~10年目以降には、希望によって、大学や各救命救急センターのコアスタッフとしての就職、サブスペシャリティの追加研修、海外留学、そして指導医の取得と幹部職員への登用など、様々な展望が開けています。是非、大阪府医療人キャリアセンターの育成プログラムに参加して、地域住民の生命と健康を背負ってたつ人材、そして未来の救急医学をリードする人材になっていただきたいと思います。

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